ヒースです。
超久々にシステム編の記事を書いてみる。
今回はドラポの中で超重要であり、この概念があったからこそデッキ構築にある一定の線引が必要となった『合体スキル』システムに関しての話をお届け。
合体スキルとは?
ドラポにおける合体スキルの扱いは、主にアタッカーの火力支援だ。
合体スキルは3種類あり、『威力UP』『複数化』『全体化』となる。
この中で『威力UP』だけは、スキル威力UPと区別が付きづらいので、当ブログ内では『威力合体』と使い分けをしている。
威力合体
代表カード:イフリーナ、魔導師フォア、メルクリウス、グィネヴィア、シェヘラザード、デメテル
アタッカーや補助カードと合体した際の威力倍率は2.0倍からが基本となる。
デフォルトで2.1倍や2.2倍、条件付きで2.4倍や2.5倍などに及ぶ場合もある。
単純にスキル威力に倍率がかけられるので、スキル威力120のアタッカーに2.0倍の威力合体スキルが合体すれば、威力240の攻撃を行っていることと同義となる。
複数化
代表カード:ペリドット、ギャンブラー、ライア、Ⅴ.教皇、水着アマテラス、ネビュラ・クイーン
アタッカーや補助カードと合体した際の威力倍率は0.8倍が基本となる。
カードによっては0.6倍〜1.1倍と様々だ。
複数化の最大の難点が、スキル威力が減少するところ。
1.0倍を下回ると、アタッカーがただ攻撃したときよりもダメージが下がってしまう。
ところが、1.1倍以上の複数化親分が登場したことで、ドラポの合体スキル環境はかなり大きく変更した。
威力が減衰しないことで、スペダンでも使いやすくなり、複数化の回数も3回が安定であとは不安定の状態から、4回が基本となってきたことで、複数化が見直されてきている。
複数化は対象を状態異常にしたり、赤盾を貼り付ける際に最も効果を発揮する。
対象に変化を与えないといけない場合は、威力合体よりも複数化を選んだほうがいい場合も多い。
ただし、同じ複数化でも倍率が1.0倍を超えるか下回るでは差が大きい。
単純に複数化がいい、と言っている場合は1.0倍以上の複数化を指していることがほとんどだ。
全体化
代表カード:ウンディーネ、白雪姫、ヘスティア、ジャスミン、ローズマリー、XⅣ.節制
アタッカーや補助カードと合体した際の威力倍率は1.2倍が基本となる。
単体スキルの対象を全体に変える効果があるので、1.0倍でも役割は果たす。
全体に効果を及ぼすため、スペダンなどで敵が1〜3体しかいないより、コロシアムやデュエルマッチなど敵が5体存在しているときほど輝く。
多段攻撃を全体化で撒き散らすのが正しい使い方。
間違った使い方の最たるものが、全体攻撃スキルの全体化。補助カードでも全体効果のものを全体化してもまったく意味がないので、合体回避をせずに全体化に合わせて全体効果のスキルを発動してはいけない。
合体スキルの適用先
合体スキルは以下に効果を及ぼす。
・攻撃スキルの威力
・状態異常スキルの付与率、状態異常の強さ
・回復スキルの回復量
・バフスキルの成功率、上昇率
・デバフスキルの成功率、減少率
・盾スキルの付与率、迎撃威力
・持続スキルの付与率
上記はすべてメインスキルに対して威力を発揮し『追加で』など追加効果の文言以降には適用されない(ドラポの文章力の都合により例外あり)
また、複数のメインスキル効果がある場合は、そのすべてが合体スキルの対象となる(状態異常付きの攻撃、状態異常付きのデバフ、回復効果付きのバフ、盾効果付きの回復など)
持続スキルもすべて追加効果として発動するため、付与率以外に合体スキルは影響しない。
合体スキルの子分
合体スキルは子分効果も威力倍率に乗算される。
例えば、2.0倍の威力合体カードの子分に合体スキル威力20%UPの子分を搭載することで、親分スキルの倍率は2.4倍となる。
掛け算なので、2枚3枚と子分が増える毎に、爆発的に親分スキルの威力倍率が向上する。
先ほどのケースで、20%威力UP子分を3枚積み込んだ場合は、
2.0 ✕ 1.2 ✕ 1.2 ✕ 1.2 = 3.456倍となる。
合体スキルの親分にまったく子分を積まないときに比べて、およそ1.75倍ほど合体先のカードのスキル威力がUPする。
先ほどの子分を、高威力子分である30%UPに変えてみよう。
2.0 ✕ 1.3 ✕ 1.3 ✕ 1.3 = 4.394倍となる。
合体スキルの親分にまったく子分を積まないときに比べて、およそ2.2倍ほど合体先のカードのスキル威力がUPする。
20%子分3積みと、30%子分3積みの差は実に1.27倍に及ぶ。
合体スキルに積み込む子分スキルもとても重要なファクターになる。
合体スキルと同等の装備子分
今回は合体スキルカードについての解説だが、合体スキルと同等の効果を発揮する装備子分が存在する。
また、一部のカードの子分スキルが同様の効果を発揮する。
合体扱いの装備子分や子分スキル
合体スキル扱いの子分スキルとは、以下の4種類。
・確率で合体スキルと合体しない。
・確率でn回スキルを発動する。
・確率で全体化する。
・確率でスキル威力をn.n倍する。
確率で合体スキルと合体しない、という効果は威力倍率1.0倍の威力合体スキルと合体している状態となる。
ドラポでは1枚のカードは1枚の合体スキルとしか合体できないため、子分効果で合体状態になっているカードは合体スキルの対象として選ばれないため、合体回避子分と呼ばれる。
確率でn回スキルを発動する、という効果は威力倍率0.6倍の複数化と合体している状態となる。
こちらは倍率が0.6倍でほぼ固定なので親分スキルの効果は確実に弱くなる。
複数回効果を発揮したほうがいい親分スキルであれば、合体回避としてこの効果を持つ子分を装備するのが有用だ。
確率で全体化する、という効果は威力倍率0.8倍の全体化と合体している状態となる。
複数化と同様威力が減衰するので、ピノコのような複数回復やただ張れればいい単体持続や単体盾とセットで使うのがオススメだ。
ただ、この子分効果を持つカードは異常に少ない。使うシーンはほぼない。
確率でスキル威力をn.n倍する、という効果は威力倍率がn.n倍の威力合体スキルと合体している状態となる。
この子分スキルのみ使い方がまったく異なる。
主に古代魔導師が持つスキルに特化されるが、古代魔導士の子分スキルは1.2倍の威力合体として扱われるため、盾スキルやバフ・デバフスキルの『付与率』が1.2倍される。
付与率がUPされる合体効果を持つ子分スキルは非常に数が少なく、確定で回避できるのは古代魔導士だけとなる。
付与率が80%で96%となり、素の状態で84%以上の付与率を持っていれば付与確定となる。
アタッカーの子分に据えた場合は、1.2倍と残り2枚の子分の効果の乗算になるため、普通に35%UP子分を3積みしたほうが強い。アタッカーの子分にするのは確定合体回避が必要だとする一部の特殊運用以外では論外だ。
合体スキルの運用方法
合体スキルはドラポにおいてはとても重要な要素だ。
スペダンボス、チャレダン、タワーダンジョン、コロシアムやデュエルマッチ、そのすべてで使わないという選択肢はない。
子分スキルが積めないデュエルマッチだけは運用方法が異なるが、基本の考え方は同じだ。
5対5で戦われるコロシアムやデュエルマッチは威力合体は不向きで、全体効果の複数化、単体効果の全体化のいずれかで運用する。
その内、全体効果の複数化はデッキ構築が特殊なので、グルチャでの運用が基本となる。
全体攻撃の複数化は状態異常などを含み、敵全員に何回も攻撃できるのでとても強い。成立役がフラッシュでも攻撃回数が多いことに変わりがないため、状態異常をばら撒きたい場合に強力な運用方法となる。
ただし、野良で複数化デッキを組むと、全体化デッキとのバッティングが起きてしまい、複数回攻撃の全体化や単体攻撃の複数化などイマイチな結果になりやすい。バランスを考えて全体化デッキの構築が無難だ。
逆にスペダン、チャレダン、タワーダンジョンは複数化や全体化は適さない。ほぼ威力合体での運用となる。
ただし、例外として複数化のほうが強いケースがある。
威力合体スキルの一部のカードは条件を満たすことで複数化になる。賭博師レイカやウィザード、ナツキ・スバルなどだ。
基本は2.n倍の威力倍率となるが2回複数化で1.6倍✕2、3回複数化で1.2倍✕3となるため、威力倍率2.n倍のときよりもトータルダメージが跳ね上がる。
ただの威力合体よりも、威力複数化を持つカードのほうが現在はスタンダードだ。
そして、現在主流になりつつあるのが、複数威力化カードだ。
こちらは威力合体の複数化ではなく、複数化なのに素の威力がUPする超特殊な親分カードのことを指す。アマテラス(日光浴ver)とネビュラ・クイーンなどだ。
基本が1.1倍の4回複数化のため、なんと減衰なしで4.4倍となる。アタッカーや回復、バフなどの素の威力が落ちないため、スペダンなどでの運用も可能なスペシャルなカードになる。
子分スキルの効果ももちろん乗算されるため、30UP子分の3積みで2.4✕4回というなかなかクレイジーな倍率になる。
相手の防御力が高すぎかつバフデバフ差が広がった場合を除き、複数威力化のカードが覇権を取ることになりそうだ。
W合体
SPスキル『スキル絶対W合体』を使いこなすには高度なプレイヤースキルを要求される。
簡単に説明すると、1枚の合体スキルで2枚の合体先のカードと合体できる、だ。
場にW合体を発動した合体スキルカードがある場合、4枚のスキル絶対発動をしたカードがあれば、そのうち最初に発動した2枚のカードと合体する。
ただし、以下の例外がある。
・合体回避子分を装備した合体先のカードとは合体しない。
・合体回避子分を装備していない合体先の補助カードと優先的に合体する(通常の合体スキルと同じ)
・超合体をするカードとは合体しない(通常の合体スキルと同じ)
例として以下のスキル発動順を想定。
①W合体で威力合体カードを発動
②合体回避子分を装備していないアタッカーをスキル絶対発動
③合体回避子分を装備している回復カードをスキル絶対発動
④合体回避子分を装備していないアタッカーをスキル絶対発動
⑤合体回避子分を装備していないデバフカードをスキル絶対発動
このケースでは③⑤②④の順にスキルが発動し、W合体の合体カードと合体するのは⑤のデバフカードと②のアタッカーカードとなる。
④のアタッカーを拾っていればボスを倒せたかもしれないが、⑤の大きく威力を上げたデバフが先に合体スキルを吸ってしまうため、④のアタッカーは素殴りとなる。
また、とても複雑な要素になるが、W合体スキルにはスキル絶対発動をしていないカードを強制発動させる効果がある。
こちらはスキル絶対発動をしたカードが1枚以下の場合に、合体スキルカード以外を対象とする。
スキル絶対発動が0枚なら、最初に出した合体以外のカードと残りのカードのいずれかで合体以外のカードが2枚スキル発動される。
W合体には1枚目の合体カード以外に素出ししたカードを拾う特性があるので、素出し→スキル絶対発動の順でカードが出れば、W合体はスキル絶対発動のカード→素出しのカードという順番でW合体する。
ただし、3枚目以降にスキル絶対発動をしたカードがあれば、スキル絶対発動が2枚以上となり、その2枚がW合体と合体する。この2枚以上のスキル絶対発動のカードがたとえ補助カードで合体回避子分を装備していても、素出しのカードがW合体に拾われることはない。
W合体+シングル合体の場合は、どんな状況であれ5枚で役が成立すればそのすべてのカードがスキル発動される。すべてのとはいえ、残りのカードが合体スキルであった場合はもちろんスキルはしない。また、スキルを発動できるカードが2枚以下となった場合は、シングル合体が不発に終わるか、先にシングル合体が発動していた場合はW合体の1回分が不発となる。
途中に補助スキルが混ざる場合は、そのカードが合体回避しているかしていないかで、合体元の合体カードが変化する。
必ず『スキル絶対発動をした補助カード』『素出しの補助カード』『スキル絶対発動をしたアタッカー』『素出しのアタッカー』の順にスキルが発動するので、合体スキルの合体順番も同じとなり、合体回避を装備している場合は合体の対象外となる。
合体スキル まとめ
ドラポの合体スキルは教えられないとわからない面がある。
特に、アタッカーの子分に『威力n.n倍する』『スキルをn回発動する』とか書かれていたら嬉々として装備してしまってもおかしくない。
その結果、スペダンで不適切な難易度に挑んだ際に、悲しい1〜3桁ダメージを叩き出すことになる。
アタッカーの子分にはスキル威力nnUPを装備していればよく、合体回避に当たるかードは基本的に装備してはいけない。
逆に補助カードには合体回避に当たるカードを装備し、合体スキルと合体しないようにしないといけない。
気をつけてほしいのが、合体スキル側に強力な子分を積み込まないケースだ。
合体スキルは確かに素の状態でも威力合体であれば2倍にはなる。これでも最低限スペダンは攻略できる。
でも、条件を満たせば2.2倍、2.4倍など素の倍率がUPする子分の積み方もある。また、子分に高威力型を装備することで、2.0倍を大きく引き上げることもできる。
ハイブリッドなのが、条件を満たして素の倍率をUPさせつつ、その条件を満たすカード自体にも威力UP効果を持つものを選ぶことだ。
数は少ないがないことはない。合体スキル側のカードも可能な限り倍率を高めておくべきだ。
そこまでやって、合体先のアタッカーがしょっぱい子分しか装備していなくて、思ってもみない低ダメージを叩き出す場合もある。
アタッカー側、合体スキル側、いずれも自己保身に走り過ぎずに最高火力を求めて最大の高威力子分を積み込んでおこう。
今回も最後まで読んでくれてありがとう!
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